Short Time Startup

2017年4月に我が家に第2子が生まれ、そのことがほとんどすべてのきっかけとり、プロダクトをつくり、10Xという会社を起業した。

正直、2人目の育児は1人目のそれと大きく異なり、かなり大変。でも「大事な決断は一緒に済ませたほうがいい」と半ばエイヤで決断したところがある。振り返ると人生で指折りの良い決断だった。

とはいえ、とにかく時間がない。

当然ながら会社はまだ少数で、自分がプロダクトや事業開発、採用の最前線で手も頭も足も動かす必要がある。

そして不幸なことに、起業直後、生まれたばかりの第二子には頭蓋骨に病気が見つかり、手術を必要とした。今年4月、無事手術は成功し、今は良好に経過しているがとにかく目が離せない。ケアを続ける妻のバーンアウトが最大の懸念で、積極的に育児参加している。帰宅は18:30で、育児をして21:30に子供と一緒に寝る(かわりに朝が早いが)。

この状況を悲観しているわけではない。「100%仕事に使える時間が多くない」という前提を踏まえた上で、大事なのは具体的なスピードの出し方だと思っている。よく考えていることを3つまとめてみた。

Short Time Startup

1 / 問うこと、に最も時間を費やす

「何をするか」より「解くべき問題はなにか」を選定することに最も大きな労力をかける。

社名の通り、10xできる事項は何か、を間違えないようにする。1.1xの積み上げは本当に尊いが、それでも僕が「社長である僕」を最も効率よく使える方法は「アタックすべき問いの見極め」だろう。よく「油の埋まっている場所を探そう」という比喩を使う。

「すごいスキルで、牛丼屋を始める」ことがないように。

2 / 「知っていること」を揃える

チャットツールで伝えられないものに、大事な要素がすべてあると信じている。感情、そしてコンテキスト。チャットにはそのどちらも欠けてしまいやすい、と感じる。

重要なコンテキストはドキュメントを通じて「将来のステークホルダー」にも伝えられるように。そして現場での意思決定は感情・表情が見えるオフィスで。

そうして情報がオープンに流れ、溜まる道の上に、すべての情報を乗せる。会社の目指すこと、投資家との議事録、家庭で困っていることすらオープンに。僕の頭だけにあるものを無くすことで、前提を揃える。今、そして将来のコミュニケーションロスをなくす。

それでも起きるロスは、話して解決すればいい。そういう前提が組織に根付くようにしていきたいと思っている。

3 / 最も小さな実験をする

立ち上がる前のプロダクトは学びの集積が必要で、その学びの回数を最大化できるかどうか、は実験サイズに大きく依存する。大規模開発は達成感を生みやすいものの、博打にもなりやすい。僕は博打をしない。代わりに小さな実験をたくさんする。

「創らない、が一番。最も小さく創るのが2番」

総括

この方法でうまくいくかどうかはまだ証明できていない。それは僕らの成果物(プロダクト)で語っていきたい。なんとなく良さそう、という実感はある。あと書いてて思ったけど、これ別に時間がある人でも実践できる。