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Airbnbで沖縄旅行
この夏、久しぶりに長期休暇らしい休暇をとって、2歳の息子、妻、父、母の5名で沖縄旅行へ行った。
私の実家の青森から父と母を東京に呼び寄せてからの移動だったため、2人には長旅を強いることになってしまったが、結婚30週年、30年前に新婚旅行で行ったきりの沖縄とあって二人共とても喜んでくれたようだった。
本来バックパックが好きな僕のスタイルとは一転して、今回はチビと老夫婦を連れての旅行。それだけに企画段階で以下の様なことにとても気を使った。
- 2歳児がストレス無く旅中を楽しめること
- 50〜60代の両親の体力
- ビーチの綺麗な沖縄中部、沖縄北部に位置する最大のエンタメ「美ら海水族館」を両取りできる宿泊立地
- チビが落下しないようにダブル以上のベッドか、布団で睡眠がとれる宿泊施設
- 3泊4日と比較的長旅のため、できれば外食だけでなく何度か自炊を差し込みたい
- (せっかくの夏の沖縄なので)ビーチや海を満喫したい
- 全員でシュノーケルしたい!アクティビティで3世代の満足度を高めるにはどうしたら良いか
これだけの要望をすべて満たそうと思った場合、宿泊がボトルネック になる。立地の良い5人が宿泊できる場所を素直に探すと一泊3万円/人はザラだ。
そこで僕は宿泊をAirbnbで予約し、宿泊地をベースに旅行全体をアレンジすることにした。結論から言うと大正解だった。上記の要望はもれなくすべて満たすことができたし、また沖縄へ家族旅行を敢行する際には必ずAirbnbを使用したい。
この記事は
- Airbnbって何?
- なにがが良いの?
- どんな沖縄・家族旅行になったの?
という内容について、普段僕のブログを読んでくれているテクノロジー層とは違う一般の方へ向けて書いてみたいと思う。
1 / 一般ユーザーが運営する民泊マーケットプレイス『Airbnb』
テクノロジー業界にいながら『Airbnb』を知らない人は居ないと言っても過言ではないが、本記事の想定読者は一般の旅行検討者であるため、少し説明を入れたいと思う。
Airbnbについて公式サイトによると、
Airbnb(「エアビーアンドビー」2008年8月創業、本社・カリフォルニア州サンフランシスコ)は、世界中のユニークな宿泊施設をネットや携帯やタブレットで掲載・発見・予約できる信頼性の高いコミュニティー・マーケットプレイスです。
と記されている。
もう少し噛み砕いて説明すると、以下のとおりだ。
- 一般人が自宅の一室や、空き家になっている一軒屋などをAirbnbへ「ホスト」として掲載する。金額などはエリアによってAirbnbから最適なレンジを推奨されるものの、基本的にはホストが自由に設定できる。周辺のホテルと比較して30~70%ほど安い傾向にある。
- 旅行客(ゲスト)はまるでホテルを予約するかのようにリスティングの中から宿泊先を選ぶことができる
- ホストとゲスト間にAirbnbが入ることで、双方の信頼度を担保し、マッチング(宿泊)が生じた際にマージンを得る。
- ホスト・ゲストは相互にレビューを付け合うことで、信頼情報が最適化される。食べログのような仕組みといえばわかりやすいだろうか。
この民泊マーケットプレイスとも言える仕組みは規制グレーゾーンの領域が多い。また、
- ゲストの遅刻
- 宿泊人数の偽り
- 部屋の扱いが酷い
などといったトラブルも多数報告されている。そのため特に日本の都市部においてはまだまだ敬遠されがちな風潮があるものの、世界で確実にそのサービスは伸び続けている。
2 / 時価総額3兆円を視野に入れる、テクノロジー業界第3位の”ユニコーン”
ではAirbnbは世界でどのくらい使われていて、どのくらい大きな企業なのだろうか。
スタートアップという目線でAirbnbを見ると、Airbnbは世界3位のユニコーン企業(非上場かつ、企業価値1,000億円以上)として現在大注目を浴びている。
先日のBloombergの報道によると彼らはシリーズFのファイナンスを模索しており、その際に希望している企業価値は$300B(3兆円!!)とも言われている。
Home-sharing company Airbnb Inc. is raising money at a $30 billion valuation, a person familiar with the matter said. http://www.bloomberg.com/news/articles/2016-06-28/airbnb-seeks-new-funding-at-30-billion-valuation
時価総額3兆円というのがどういう規模か想像がつかないと思うが、日系企業で言うと三菱商事や任天堂など(2016/8/15時点)が「時価総額3兆クラブ」にあたる。
誰でもその名を知るような一流企業であり、日本のTOP25位に入る。例えば三菱商事はゆうに100年以上の歴史を持つ日本を代表する企業であり、2007年に創業したばかりのAirbnbが肩を並べるところまできている、ということには驚きを隠せない。
またAirbnbは昨2015年夏の時点で80万泊/日を視野に入れていると公言しており、おそらく今年の夏には100万泊/日の大台を突破していることだろう。
Over 500k people are staying in an Airbnb tonight. And the company hopes to have nearly 800k staying in one by this summer. https://techcrunch.com/2015/05/27/airbnb-hopes-to-have-almost-a-million-stays-a-night-by-summer
毎日100万泊ものステイを生み出すAirbnb。企業価値の高さは、「旅の在り方」を変えつつある企業として妥当という見方も多い。注目のテック企業なのだ。
3 / 日本において最も人気のエリアは”沖縄”
日本においてAirbnbはどの程度普及しているのだろうか。
注 非公式、2019年時点では閉鎖されていた。ため、執筆時点で筆者が参照した情報になる。
- 日本における登録物件数は3万を突破したらしい
- 物件の75%以上は東京・大阪という2大都市、そしてかつての都であり外国人に人気の高い京都に点在している。
- 東京、大阪、京都だけで全体の件数の4分の3以上を占める
ただしこれはあくまで物件の登録数の話である。実際にAirbnb物件に宿泊したゲストの満足度が高い地域はどこなのだろうか。
世界最大手のウェブサイト「Airbnb(エアビーアンドビー)」が15日、利用者に人気の高い地域ランキングを発表した。日本からは沖縄が2位、京都が7位だった。1位はカリブ海に面するベリーズシティ、3位が米国ジョージア州サバンナ。 http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/22785
実際にAirbnb上で沖縄の物件を検索してみると、貸し切りコテージから那覇市内のマンションの一室まで、地域も南北東西にまんべんなく広がっており、非常に選択に多様性があり、そして魅力的に映る。
また沖縄県那覇市内にはこういったAirbnbにて旅をする中国人や韓国人向けの対応をする企業も幾つかある。本来はホストとゲストが直接やり取りするサービス設計ではあるが、こういった地元企業が間に入り、翻訳業務や信用評価を代行するニーズが存在することの現れだろう。
僕の旅中にも1ヶ所訪ねてみたのだが、多くの韓国・中国人でカウンターは賑わっており、インバウンドニーズを取り込むことに成功しているように感じられた。
4 / 恩納村のビーチリゾートに臨む一軒家
さて、Airbnbがどんなサービスか説明したところで、今回の旅行について記してみたい。冒頭で挙げた多数の要件を満たす物件として、沖縄県中部の恩納村にある一軒家をお借りした。
※日本での規制強化により2019年5月時点でリスティングは休止中らしい。悲しい。
この物件を選んだ理由と良かったところを紹介してみよう。
(a) 身動きが取りやすい立地
今回の旅行でどうしても外せなかった要件は2つ。
- チビが耐えられる移動スケジュール
- 美ら海水族館
そのため那覇空港、そしてそこから最も遠い目的地である美ら海水族館のそれぞれから遠すぎない位置に宿泊施設を確保する必要があった。
以下のマップから分かる通り、今回選んだ宿泊施設はそれぞれから車で1時間とちょうど中間地点に位置しており、また嬉しいことにきれいなビーチやシュノーケルスポットが非常に近かったため、旅のプランを膨らませることができた。
この付近は「シェラトン」「ANAインターコンチネンタル」などのプライベートビーチ付き高級リゾートホテルが立ち並ぶエリアでもあり、ほぼ同じような立地に圧倒的な手軽さとコストパフォーマンスで宿をとれたことはラッキーとしか言いようが無い😊
(b) 一軒家である
特に小さな子連れの旅行はどうしてもケアすべき事が多い。さらに今回は僕の両親も一緒だったため
- きちんとリラックスして疲れがとれるか?
- 睡眠環境
- 子供が騒いでも大丈夫かどうか
などといった点に気を配る必要があった。こういった懸念は「一軒家をまるごと借りる」ということですべて杞憂に終わった。
お借りした物件を簡単に見ていくと…
と、5人では持て余すほどの大豪邸だった。
2016/7に登録されたばかりの物件であり、2016/08/16現在、僕が3人目の利用者だったようだ。満足したその思いの丈をちゃんとレビューしておきました。旅中のコミュニケーションも即レスで大変助かりました。
(c) 周辺の名物スポット充実
立地の良さと被りがあるのだが、数km圏内だけでも名物スポットが多く非常に楽しめた。
シュノーケルスポット『青の洞窟』
僕と妻はもともとダイバーだということもあり、息子や海でのアクティビティに慣れない両親と一緒に何かできればと探していた。
なかゆくい市場 おんなの駅
こちら記事を見つけて行ってみたのだが、テビチの唐揚げやフルーツ満載のかき氷など、外食ではここが一番満足度が高かった。
御菓子御殿
おみやげ『紅いもタルト』で有名な御菓子御殿の工場ライン併設の支店が恩納村にある。まさにタルトが製造される様子が見学できたり、併設のカフェでビーチに臨みながらくつろげたりと、ゆうに2時間は過ごせる。
この他、県内随一の綺麗なビーチが点在するなど南国・沖縄らしさを満喫エリアだったと思う。
(d) コスト・パフォーマンス
僕が宿泊した際は一人あたり一泊およそ¥5,000と脅威の価格だった。真夏の沖縄ということもあり、周辺のリゾートホテルが¥20,000~30,000/人 付近まで高騰する中、圧倒的なコストパフォーマンスと言わざるをえない。
この物件に限ったことでなく、Airbnbは旅行者に優しいプライシングであることが多い。
5 / Airbnbを使ってみよう
以上、Airbnbというサービスの概要から、家族旅行で使ってみたレビューをまとめてみました。コストや体験など、トータルで非常に満足度が高い旅行をアレンジできて、このサービスのポテンシャルをひしひしと感じた。Airbnbへ未登録の方は以下のリンクから登録すると相互に¥3,500分のクーポンがGetできます。本記事を通じて関心を持たれた方はぜひ利用してみてはいかがでしょう。