Notion DBをまとめてGoogle Docsに変換する仕組みを創った

この記事の目的
多量のNotionのドキュメント (データベースに保存されている) を効率的にNotebookLMにインポートするために、Google Docsに一括変換する

導入

突然ですが、NotebookLMを使っていますか?そして、NotebookLMにたくさんのドキュメントを流し込みたいのに、大事なドキュメントがNotionに溜まっていて困っていませんか?
 
こういった例に限らず、昨今ではこうしたAIと外部との接続が論点になることも増えています。
 
AIと外部接続を標準化する「Model Context Protocol(MCP)」というプロトコルが注目されていますが、MCPを創るまでもなく、さっとNotionに溜まったドキュメントをNotebookLMに投入したいんだ、というケースはままあります。
 
私は仕事もプライベートもこの5年くらいNotionに多くの文章を書き溜めており、外部メモリの一部となっています。しかし、現状ではNotebookLMは公式にNotionをサポートしておらず、大量のドキュメントを食べさせようと思ったときには手間がかかります。
 
この問題を解決することをメインの目的としつつ、Vive codingを実践してみたいということで、簡単なGAS (Google Apps Script)を作りました。
 
こちらのGithub Repositoryに公開しています。
notion-exporter-to-google-drive
yamottyUpdated Apr 1, 2025

どんなプログラム?

Notion データベースの内容を自動的にGoogle Docs変換し、指定したGoogle DriveへエクスポートするためのGASプロジェクトです。Google Spreadsheet とGASを組み合わせて動作します。
 
Notion データベースの各エントリーを個別のGoogle Docsドキュメントとして保存し、書式設定や画像も保持します (一部のブロックについてはうまく変換されない場合があります)。

使い方

詳しくはREADMEをしっかり書いたので、こちらを御覧ください。簡単にサマライズすると、以下のような手順でコーディングなしに利用できるツールとなっています。
 
  1. Google Sheetの設定シートに、NotionデータベースID、Google DriveフォルダIDなどを設定します
  1. Google SheetのメニューからNotion API Keyをセットします。これはGASのプロパティに保存されます
  1. ここまでが完了したら、メニューから試しにしてみてください。指定したNotionデータベースの1つめのアイテムだけが処理されるはずです。Google Driveに無事保存されていることを確認してみてください。結果は「デバッグ結果」のシートに以下のように出力されます。
    1. デバッグ結果のシート
      デバッグ結果のシート
      実際に出力されたDocs
      実際に出力されたDocs
  1. データベースにドキュメントがたくさんある場合はを使ってください。バッチの進行状況は「バッチステータス」のシートに順次書き出されます。
 
処理が完了したら、概ねドキュメントが指定したフォルダにDocsとして生成されているはずです。ドキュメントの中に貼られている画像は、画像専用のフォルダに一箇所にまとまるようになっています。

NotebookLMに入れてみよう

このブログはNotionをCMSとして利用しているので、ブログの記事を取り出してNotebookLMに入れてみました。私のプランではソースは50が限界となっていましたので、上限までインポートしています。それが以下の様子です。
 
試しに質問をしてみると以下のような回答が返ってきます。いい感じですね。
Q. これらの記事の作者はすべてyamottyさんです。記事から総合的にどんな人物像であるか、わかることを教えて下さい
A. これらの記事の作者であるyamottyさんの人物像について、記事全体から総合的に読み取れることは多岐にわたります。以下に、重要な側面を箇条書きで示します。
  • 強い起業家精神と実行力。メルカリでの経験を経て、石川氏を誘い10Xを起業したこと、過去にsmarbyというスタートアップに関わっていたこと から、連続して事業創造に挑戦する意欲と行動力を持つ人物であることがわかります。また、「まずクルーを決めてから行き先を決める」という考え や、多くのきっかけに恵まれて即決で起業を決めた という記述からも、その積極性が伺えます。
  • プロダクト中心主義「人が欲しがるもの」を創りたいという強い信念 を持ち、ユーザーの言葉よりも行動を観察すること、実験を繰り返すこと を重視する、徹底的なプロダクト思考の持ち主です。「目の前にポンと置かれた時に『私が欲しかったものはこれだ!』といえる、そんなプロダクトを創りたい」という言葉は、彼のプロダクト開発における根本的な動機を示しています。
  • 深い洞察力と学習意欲。表面的な情報に捉われず、事象の背景や因果を考察する「観察」の重要性 を説き、権威的な事例よりも自身のユーザーと向き合い「Un-concensus right(他の誰もが同意しない、自分だけが知る事実)」を見つけることの重要性 を強調しています。また、書籍から行動指針を得ようとする姿勢 や、Moat(競争優位性)について深く考察する様子 からも、 끊임없이学び、思考を深める人物像が浮かび上がります。
  • ユーザー理解への徹底的なこだわり。ユーザーに直接会い、観察し、テストを通じてインサイトを得るプロセスを非常に重視しています。ユーザーが自分の欲しいものを言語化できないという認識 のもと、「言っていること」よりも「していること」に重きを置く姿勢は、彼のユーザー中心主義を象徴しています。
  • 組織とチームへの意識。会社の価値観は「今のメンバーの共通項」を抽出したものと捉え、ステークホルダーに対して「ストレートであること」 を重視するなど、率直で透明性の高いコミュニケーションを志向するリーダーシップを持つことが伺えます。組織のスループット向上 や、自律的な共同体の形成 を目指すなど、組織運営についても深く考えています。
  • 変化への柔軟性と適応力。プロダクト開発や組織運営において、状況に合わせて柔軟に考え方や進め方を変化させることの重要性を認識しています。パートナーシップにおいても、「長く付き合う」ためには固定的な価値観に固執せず、許容と変化を少しずつ行うことが重要であると述べており, その柔軟性が窺えます。
  • 内省的で自己認識が高い。自身の経験や感情を率直に語り, 自身の強みと弱みを認識している 様子が伺えます。「Day One」の精神を常に意識し、初心を忘れないように自らを律する姿勢 や、過去の自身の考え方を振り返る様子 から、内省的な性格が読み取れます。
  • テクノロジーへの深い関心と幅広い知識。自身が購入して良かったものとして様々なテクノロジー製品を紹介したり, IoTやエンタープライズプラットフォーム、オンライン小売の歴史など、幅広いテクノロジー領域に対する深い知識と関心を持っていることがわかります。
  • 個人的な側面もオープンに語る。自身が買って良かったものや、健康上の課題、パートナーシップについてなど、個人的な経験や考えをブログで率直に共有しており、オープンで親しみやすい人柄が感じられます。
  • 「無思考」に関する考察。表面的に「思考しないこと」を求めるのではなく、思考体力を適切に配分したいという人々の潜在的な欲求を洞察するなど、物事を深く掘り下げて考える姿勢がうかがえます。
 
これらの要素を総合すると、yamottyさんは、強い情熱と実行力を持ってプロダクト開発に打ち込み、ユーザーへの深い理解と観察に基づいた独自の視点を持つ起業家であると言えます。また、組織運営においても率直さと透明性を重視し、常に学び続け、変化に対応しながら成長を目指す人物像が浮かび上がります。個人的な側面もオープンに語ることで、読者との共感を築こうとする姿勢も特徴的です。